電車でもカフェでも家でも、
角田光代さんの「くまちゃん」を夢中で読んでいる。
物語は8章ぐらいの構成になっている。
1章目はこんな感じ。
ある人を好きになる。
「なんで?」って思う行動や言動がある。
でも好きだから問いただせない。
そんなところも好き、という錯覚も心地よい。
いいたいことがいえないまま時間が過ぎ、
いつの間にか趣味や好きだったことをおざなりにしている自分に気づく。
そしてふと「何やってんだろう、自分」と我に返り、
見通しのない恋に終わりを告げる。
そして2章目は、1章目で振られた男の子目線で物語が語られる。
そうやって最後までオムニバス形式で続いていく。
角田さんの表現力が、より小説を面白くしている。
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